スタンド・バイ・ミー[Stand By Me]

何を今さら、と言われてしまいそうだが。
俺は若すぎたのかもしれないけど
ずいぶん昔に観た時この映画のよさが
あまりよくわからなかった。
んで、すっごい久しぶりに観たんだけど…
これがガツンときてしまった。
なんつう良い話なんだ〜と。


なんか、身に詰まされちゃったのかな。
それがいつやってきたのかはよくわからないけど
青春の過渡期のようなものがいつの間にか終わって、
それがもう二度と還らないんだってことが
実感としてこの頃、あるというか。
切ないけれども俺自身がそういうものを
はや受け入れられなくなってしまったというか。
いや、だからこそやっぱり友達っていうのは
かけがえがなくて…というのは本当にそう思う。
年かさが行ってから作る友達っていのうのは
なかなか難しいんだろうな。
ああ、俺も死体を捜しに行けばよかった。
合宿先で夜中、何キロか先のコンビニまで行って
エロ本を買ってきたことはあるけどな。
考えたらあの時も、死体探しに近いノリがあった。


胸にぽっかり穴が空いてしまったついでに
キングの原作の方も買って読んでしまったですよ。
その後の4人の描写も含めて原作の方がイタイです。
ゴーディが映画よりもタフで、映画におけるクリスの役割を
いくらか担っているところがある。
映画化に際して書き換えられた部分は
なかなか英断だったと思う。


音楽もほんとに良いよねこの映画は。
サントラが欲しくなった。
EDも、例の聴き慣れた曲なんだけれども、
So darling, darling...のところを
「友よ」なんて訳してあると意外だったりして、
ついガーンときちゃいます。