江沢民の反日教育に関する報道に寄せて。

アジアカップで中国人の反日感情が否が応にも
浮き彫りになって、今さらながら国民もその異様さに
驚かされているわけだけど、これはどうも同時に
メディアの怠慢の浮き彫りでもあるようだ。


この露骨な反日感情が一体どこから来ているかというと、
その出所は江沢民前主席の反日教育にあるらしい。
1994年9月6日付の人民日報に中国共産党
愛国主義教育実施綱要」というのを発表していて、
これに基づいて青少年を対象に徹底した反日教育
行われたらしいんだな。
翌年からは抗日映画が山と放映されて、
各地で抗日記念館がどんどん建設されていった。


で、その意図がどこにあったかというと、
当時、江沢民共産党の支配を継続させながら
市場経済へ移行することに従来の方式では限界がきて、
国民の不満が募っていたという状況があったわけだ。
そこで、国民の不平不満を誤魔化すための
はけ口として日本が選ばれたということらしい。
日本を仮想敵にすることで国体を維持しようという、
まあなんともはた迷惑な話だ。
石原都知事も「中国は民度が低い」と歯切れよく
言っていたけど、膨大な土地と人口を持て余して
統制が取れないのは当然と言えば当然。
しかし、勝手に矛先を向けられた日本人として
こんなに意識が薄くてどうなっているんだろうか。
ナショナリズムなんぞと言い始めなくとも、
ちょっとは怒ってもよさそうなものじゃないか。


そこでメディアの怠慢の話に戻るわけだが、
この「愛国主義教育実施綱要」、当時、
日本の外務省もメディアもこれほど重要な綱要を
ほとんど報じなかったのだという。
そのために日本人の知らない間に反日を刷り込まれた
江沢民チルドレンが大量生産されていて、
今回初めて日本人がぎょっとさせられたというわけ。
(最も政治に明るい方ならこんなことは当然のように
 知っていたはずだけど。あくまで庶民レベルとして)


今後反日教育を受けた世代が社会の中枢を担うようになって、
中国が反日を再生産していくことは容易に察せられる。
その頃には中国も日本を凌駕する経済大国に成長している
であろうし、事は想像以上に深刻な問題のはずだ。


そういったことをきちんと論評しない
マスコミの責任というのはきちんと追及して然るべきだし、
日本の外務省もマスコミも中国にものすごく阿っているのは
前々から言われているけど、その黒い部分をここで今一度
はっきり糾弾すべきだと思う。
メディアが操られている限りその受け手である一般庶民が
国民として主体性を持つなんて無理なんだから。