YMO/『テクノデリック』

juriano2004-09-23

しょっぱなから作品から遊離した話で恐縮ですが、
飯野賢治がこのアルバムとの出会い以来20年間、
一ヶ月以上聴かなかったことはないという話を知って
率直にスゲエなあと思った。*1


音楽好きな皆さん、そんなアルバムって一枚でもある?
もっとも俺まだ若いんで20年以上なんて有り得ないですけど、
俺の短い音楽人生から言ってもすでにないですよ。
聴きまくる時期に集中して聴いても、
趣味も変化していくし、精神的にキツくなって
聴けなくなったりして。


ずっとコレにすがってちゃダメだ、とあえて
しまい込むというケースもありますね。
ニルヴァーナレディオヘッドマイブラあたりは
割合そういう運命を辿りがちじゃないでしょうか。
90年代のロックにズブリと行った人はきっと一度
愛しまくった作品をあえて押入れの奥深くに封印した、
もしくはまとめて中古ショップに売り払ったという
経験をしている人が多いんじゃないだろうか。
そうじゃなかったらもう自殺しちゃっているんじゃ
ないだろうかというのは考えすぎかしらん。


とすると、20年ずっと聴ける音楽というのは
必要以上に自我に侵食してこないような、純粋に音として
気持ち良い類の代物なんだろうな。
などと考えつつ購入した『テクノデリック』。
ああ、YMOの音が今非常に心地いい自分には確かに
たまんないんですが、充分に神経を揺さぶってくるという
意味ではこれを20年聴いてしまう飯野賢治もすごいかも。

*1:ちなみに彼がYMOに出会ったのはまだ小学生の時のようです。