NirvanaのBox Set。

皆さんはもう買いましたか?俺はまだ買ってないです。
というよりも、「絶対に買うものか!」と頑張っていたんで
ありまして、洋美にも「ほーらNirvana特集の雑誌があるよう」と
言われる度「そんなものも買うものか!」とバカのように
突っ張っていました。


ところで、近所にある古本屋はどこで仕入れてくるのだか、
発売日から一〜二週間経った雑誌をオ−ル100円で売っているの
ですが、そこでニルヴァーナ特集の出ているCROSS BEAT誌1月号を
偶然見つけてしまい、ふらふらとレジに持っていき、
購入しちゃったんでした。
なんなんだ、俺。実はケチなだけ?


過剰な自意識と自己嫌悪と自殺願望と破壊衝動のグルグルに入り乱れた
思春期の一番悲惨なタイミングでニルヴァーナに出会ったこともあり、
当時俺は「これだ!」とようやく求めていたものを見つけたという
具合に、身も心もどっぷりと浸かっていました。
世界中のファンの例に漏れず、カートのように振舞うことだけが
他人と関わる唯一の方法だと信じきって、できるだけ自分を意識せぬよう、
起きている間は可能な限り酒で酔った状態を保ち、
毒をまいて悦に浸っていました。
周りからすればこんなはた迷惑な話もないわけですが、
俺は俺で、大した理由もなく憎悪をもって周りを眺めていたので、
他人を傷つけることなんてひたすら愉快なだけでした。クソですな。
まあしかし、そんなカート気取りの振る舞いも、高校を中退してしまって
憎むべき対象が消え去ると、どうにもできなくなってくるのでした。


俺はまさに、親を失った子供みたいに、「どうすりゃいいんだ?」という
思いでニルヴァーナのブートCDを買いまくっていた。
多分10枚位は持ってると思います。
素人撮りのライブ映像のビデオなんかも、バンバン買って・・・。
そんで、そんなことをしている内に、急にムナしくなった。
俺はこのままだと、これ以上変われないんだなということが
分かってきたという。
それでNirvanaを全然聴かなくなって棚の奥にしまい込むわけです。
今にして思うと、標準的なニルヴァーナファンの辿る道って
結構こんな感じじゃないかなんて思うわけですが。


晴れてありがとう、サヨウナラができたってわけだけど、
やっぱり今でも好きだし、音楽に対する基本的な考え方って点で
もう切っても切れないものがある。
でも今から聴くとなると、一度オサラバしたものだし、
すんごく複雑な思いで聴いてしまうという。
しかも、プライベート音源だろ〜。あれはムナシイからな。
第一、あんだけブート出てるわけで殆ど既出じゃないの?なんて
ブツクサ言っていたんだけど。


曲目リスト見て、不覚にも興奮してしまいました。一貫性ねえな俺。
カートの曲からツェッペリンのモビー・ディックへのメドレーって何だ??
DVDも、ううー、やっぱ気になるわ。
だめだ、やっぱり一貫性ないです、わたくし。