Arto Lindsay『salt』
南千住図書館で借りたですが、なんだこれ
ヤバイよさですよ、ベックの新作で騒いでるどこじゃ
ないですよ。
前作『invoke』も好きで相当聴いたけど、
『salt』がアートのアルバムで一番イイなァ今は。
今回は非常に黒い!!確かに最近のアートはどっか黒さが
あったんですけど、もう俄然黒い。
それというのも、ライナーによるとこの作品の下地になった
「ヂ・ラマ・ミーナ」というプロジェクトがあって、
それはバイーアのブロコ・アフロ(アフリカ系ブラジル人の
コミュニティに根ざした音楽とダンスのグループだそう)
である、コルテージョ・アフロというグループを母体にして
アートが音楽監督を務めた、コラボレートな企画だったそうな。
エレクトロニクスとパーカッションの共演。
聞くだけで楽しそうな試みだが、アルバムの方もそんな
ワクワク感が詰まったサウンドになっている。
はっきり言って聴いていて楽しいし、非常にカッコイイ。
しかし改めてスゴイと思ったのは、アートの声の存在感。
この人の歌声はどんなノイジーな音楽も静寂で包んでしまう
ような包容力がある。
だから今回も、サウンドは黒くて腰ノリノリなのに、
世界観はあくまで静かな空気が流れているっていう。
まあアートのアルバムはどれもそうかもしれないけど、
そこが本当聴いていて気持ちイイんです。
「Personagem」や「Jardim Da Alma」など、やばすぎる。
つうかゆら帝に引き続いて大当たりを引いてしまい、
消化しきれません。