Arto Lindsay『salt』

juriano2005-05-23

南千住図書館で借りたですが、なんだこれ
ヤバイよさですよ、ベックの新作で騒いでるどこじゃ
ないですよ。
前作『invoke』も好きで相当聴いたけど、
『salt』がアートのアルバムで一番イイなァ今は。


今回は非常に黒い!!確かに最近のアートはどっか黒さが
あったんですけど、もう俄然黒い。
それというのも、ライナーによるとこの作品の下地になった
「ヂ・ラマ・ミーナ」というプロジェクトがあって、
それはバイーアのブロコ・アフロ(アフリカ系ブラジル人の
コミュニティに根ざした音楽とダンスのグループだそう)
である、コルテージョ・アフロというグループを母体にして
アートが音楽監督を務めた、コラボレートな企画だったそうな。
エレクトロニクスとパーカッションの共演。


聞くだけで楽しそうな試みだが、アルバムの方もそんな
ワクワク感が詰まったサウンドになっている。
はっきり言って聴いていて楽しいし、非常にカッコイイ。
しかし改めてスゴイと思ったのは、アートの声の存在感。
この人の歌声はどんなノイジーな音楽も静寂で包んでしまう
ような包容力がある。
だから今回も、サウンドは黒くて腰ノリノリなのに、
世界観はあくまで静かな空気が流れているっていう。
まあアートのアルバムはどれもそうかもしれないけど、
そこが本当聴いていて気持ちイイんです。
「Personagem」や「Jardim Da Alma」など、やばすぎる。


つうかゆら帝に引き続いて大当たりを引いてしまい、
消化しきれません。