坂本弘道『零式』

juriano2005-07-20

坂本弘道氏は異端のチェリスト
チェロを弓で弾く、はじく、だけでなく、叩く、削る、
終いには火花を散らすというチェロの限界を超えた
演奏で知られます。
こう書くとイロモノのようですが、決してイロモノではなし。
戸張大輔をして音を愛したではなく、音に愛されたミュージシャン
と評した文章がありましたが、彼もまた紛れもなく
音に愛されたミュージシャンだと思う。


そしてその氏の現在唯一のソロ作品が『零式』だ。
コレ超探してたんですけど、新宿のディスクユニオンジャズ館が
メインで取り扱っているとの情報を得て、行ったりもしたけど
なくて、もうダメだ死のうと思っていたんだけど。
渋谷のタワレコにいとも簡単にごくあっさりと置いていました。
それはもう、即買っちゃいました。


「月魚」以外はほとんど知らなかったんだけど、
これはほんとにすごいアルバムだよ。
チェリストとしての自負、崇高な実験精神。
忘れていたことを再認識させられる思いだ。