デヴィッド・ヘルフゴット“Shine” Your Life 2007 @7/8(日)大田区アプリコホール 

juriano2007-07-14

http://www.tate.jp/shine.html
アカデミー賞映画「Shine」でモデルとなった
デヴィッド・ヘルフゴットの演奏を聴きに行く。
9歳でショパンの難曲を弾きこなし、天才児ぶりを
発揮していたヘルフゴットは難曲に挑戦するうち
神経を病んで精神病になってしまう。
その後奥さんの支援により奇跡的に回復し
現在に至る。そういう人です。


強烈すぎた。駆け足でおどけながら舞台に現れた
長身のヘルフゴットのインパクトと、椅子に座った瞬間
始まったショパンの演奏の凄まじさ。
ジャズピアニストみたいに始終鼻歌を歌ったり、
呟いたりしながら心から演奏を楽しんでいた。
喜怒哀楽なんていう感情表現を超えて、音楽が何か
別の生き物のように迫ってくる。
海の満ち引きのようで、自然の優しさと残酷さが
混じった圧倒的な力。
精神を患って全身音楽と化してしまった彼ならではの
境地なのかもしれない。
少し中平卓馬のことを思った。
聴きながら、音楽はここまで行かなきゃ
ダメなんだろうかとへこまされた。
うーん。。。すごかった。