notアニメ版。
ピーター・セラーズ扮するクルーゾー警部とデビッド・ニーブン演じる怪盗ファントマ
シリーズ1作目。だいぶ昔に観て、以来漠然と観たかったので念願叶ったり。
改めて、非常に音楽がカッコイイ!バラエティ番組で使いまわされまくってるから
あのテーマ曲を聴くと笑ってしまう方もおられるかもしれないが…。グラミー賞にも
輝いているようです。
モチーフが度々顔を出す「IT HAD BETTER BE TONIGHT」もかっちょいい〜。
本気でサントラが欲しくなりました。
しかし、やはりラストのオチがあまりにひどすぎる…セラーズがかなり憎めない演技を
しているだけに、あんまりだと思いました(笑)

  • 『ザ・パンク』[The Punk](1993)

若くして死んだパンクス、ギデオン・サムズが14の時に書いた小説を原作に
マイク・サーン監督が映画化した代物。
「安全ピンのロミオとジュリエット」との謳い文句がついたこの作品、ラブストーリーでは
あるんですが、婦女子には少々ヘヴィーな内容かもしれません。題名を訝る方もある
だろうけれど、パンクスの生き様ということでこれほど説得力ある題名もないでしょう。
賭けビリヤードで負かしたヘビメタ野郎に因縁を付けられ、逃げ込んだ先の小劇場で
出会った女の子に一目惚れする…
90分の中にパンクスの衝動的な生き様を全て写しこんでしまったかのように、人生のある
側面が荒々しく断裁されたような趣き。こんな本を書いていたら早死にしてしまうのも
さもありなんという気が致します。
行く先が見えなくなってような時にこれを観ると、案外励まされるかもしれません。
カメラワークも含め、主人公の青年の刹那的な感じがよく現れているんですよね。
雰囲気のよさには圧倒されますよ。
サントラはパンクではないんですが、暗然としたムードを程よく装飾しており、いい感じです。