Nintendo DS体験会。

東京ビッグサイト東4ホール。
ベイダー君とサディーに誘われて行ってきました。
朝5時半頃ベイダー運転の車に拉致られ、会場へ。
明け方の空が非常に素敵な色だった。
開場は朝9時だが、どうしてもビッグサイトというと
コミケのイメージがあり、徹夜組対策で早朝に出たというわけ。
また今回目玉である「きみのためなら死ねる」は2ちゃんで
怪しげな盛り上がりを見せていることもあり、
加えて新着順でシールが配布されることからも
大変混雑するのでは、と予想したのだった。


朝6時すぎに着くと、国際展示場付近は意外にガランとしている。
ひとまずベイダーは駐車場に車を置きに行き、
俺とサディーで列にならびに行く。
するとこの時間から並んでいる人間は非常に少なく、
最前列から40人目位のポジションをゲットできた。
客層はやはり若年層が多く、中学生から高校生くらいの
男子が多かった。
少々昔の自分と被ってみえるような気がして、
おもむろに嫌悪を感じ、後ろから膝を入れてみたい衝動にも駆られた。
何だか自分が年を食ったような気もした。


サディー相手に「君、やはりこれからはアフィリエイトで一発当てて
うはうは広告収入ライフだよ、うわぁ〜っはっはっは」と
嫌味な講釈を垂れている間に時間は過ぎ行き、開場。
入場料は無料な上に、チャチではあるがトートバッグも
戴けて、ちゃんとサービス業をしている自覚が見えて好印象。
思えば、CESAのゲームショ−はひどかった。
宣伝のためのイベントでお客から入場料を取るというのは、
採算は別にしても考え方からしてサービス業失格でしょう。
そんならやらない方がマシだ。
こういうところは俺にとっては非常に重要。
いくらうまいメシ屋でも、接客が悪いと殺気だって
また膝を入れたくて仕方がなくなる。


フィーチャリングUTADAな、リアクションが少々嘘寒い
ニンテンドーDSのプロモ映像を横目で見つつ、
とりあえず「君しね」のブースへ行ってみる。
ほどなくして、プレー。
サウンドが聴こえないのが残念ではあるが、やはり色彩はイカス。
上下のモニターをうまく使って演出しており、新デバイスへの
意欲的な姿勢がよく伝わってくる。
ただゲーム自体は、やった限りではミニゲームの寄せ集めといった感が
あり、やり込み性は薄いような印象を受けた。
胃の中に入った金魚を食道を逆流させて吐き出さすゲームなど、
トチ狂った感じは非常に面白いわけだが。
ただタッチパネルの感触は思った以上に良く、これは優れた入力端末と
改めて得心。


ベイダーは結局列に割り込めず、後から列に入って俺とサディーとは
別行動を取っていたのだが、さりげなく見知らぬ友人をゲットしており、
しかもその方がプラチナ会員なる、何やらVIPげなニンテンドー会員で、
我々もドサクサにまぎれて特待チケットを分けてもらえたのだった。
多謝。


その後ピクトチャット大会なる、DSに標準装備のチャット機能を使った
クイズ大会に即席の友人と出演しているベイダー君を暖かく潤んだ瞳で一瞥しつつ、
サディーが面白そうだと言う星のカービィをやりに行く。


俺は決してカービィシリーズに造詣があるわけではないから、
まあどんなもんよ程度にやってみたのだが、これが何ともアツイ。
入力はタッチペンのみ。すごくないか?
ばりばりの2Dアクションだぞ!
虹を魔法の絵筆(タッチペン)で描き出し、それに乗せてカービィを誘導
するというもの。
ああ、ビジュアル的に何かに似てるな〜と思ったけど、今思い出した。
タイトーから出てたレインボーアイランド
まあでもこっちは直にペンで描いちゃうわけだからスゴイ。
十字キーとか使えないから、方向転換も全部虹を駆使してやるんです。
ちょっとすごそうでしょう。
あの操作感は今までに全くない感じだった。
久々にゲーマーな魂がちょっと揺さぶられる感じあった。
まずタッチパネルの感触が単に気持ちいいからな。楽しいよ。


サディーはバイオ4を観に行くということで別れ、俺はナムコ
パックピクス(仮称)をやりに行った。
http://namco-ch.net/pac-pix/index.php
これは俺の中で結構目玉だったやつ。
タッチペンでパックマンを描くと、即席のMYパックマンが生成され、
モンスターを食い殺してくれるという素敵ゲームだ。
やはりタッチパネルならではの夢のある仕様と言えよう。


ところでプレー中は、手元のDS画面とは別に、その上部大型モニターに
他のお客の目に触れるよう、プレー画面が出力される。
これは、なかなか恥ずかしい。
ことさら、ペンで自在に何でも描けるわけだから、ついうっかり
心の内が滲み出て、「おめこすべえ」とか書いてしまった日には
私はもうこの道で生きていけまいとペンを真っ二つに折り、
発売前ゆえの破格な弁償代を払わされ、もはや毒を飲んで
死にたくなるという事態も起こりかねない。


話が少々飛躍したが、何しろ種々様々なパックマンズがモニターに
映し出されるのである。
絵心を通してその人の品性が衆目に晒される。
子供らしい伸び伸びとしたパックマン、何だか卑屈そうなパックマン
均整は取れているが、いまひとつ面白みに欠ける軽薄なパックマン
私なぞは、ちゃんとした絵はともかく、一筆書きには少々自信もあるので、
ちょっとにやけた、残忍そうなパックマンを描いてアッピールすることに
決めた。のだが。


いざ、プレーしてみて分かったのが、私の芸術パックマンは、
ちっともパックマンとして認識されないのである。
なんで?俺のパックマンは、パックマンじゃないとでもいうのかよ!
早くその残忍そうな笑顔を浮かべて、モンスターどもを美味しく楽しく
食い荒らしてくれよ!


結局のところ、パックマンとして認識されるにはある法則性が
あるようなのである。
これは、非常に面白くない。自由に描いて楽しいはずが、
制約が厳しくては何も意味がなくなってしまうではないか。
まだ開発30%だから何ともいえないが、法則性を知ると、
どんなにパックマン的形状を成していなくとも認識することが
わかり、もうめちゃめちゃに描いて、めちゃめちゃに終わらした。
スタッフの目を盗んで、2巡やった。
あの認識が補正されないと、俺としてはこのゲーム、納得いかない。


あと、エレクトロニック・アーツの「ザ・アーブズ シムズインザシティ」を
やった。つまりませんでした。
あと、コナミの「がんばれゴエモン(仮称)」をやった。
こっちはもうクソゲー。あとブースの女が性格悪かった。


そんで、ベイダーに「バンドブラザーズ」でセッション体験しねえ?と
誘われてサディーも加えて、体験することに。
http://www.nintendo.co.jp/ds/abbj/
我々が行くと、ちょうど雑誌の取材らしく、なんか知らんアイドルが
スタッフとセッションしていた。
顔も見えなかったのでパンツ見えないかな位に思った程度でしたが、
楽曲が始まっても他のスタッフのりのりなのに、微動だもせずに
セッションしていた。すげえ。すましてないで愛想ふりまこうぜ。


で、俺たちの番になり、他に一人客の人も飛び入りで参加し、
曲をセレクトすることに。「暴れん坊将軍のテーマ」。
パートを決めるのだが、結局トチ狂って、え、俺ギター弾けるから
フォークギター??とか無意味なチョイスをしてしまった。
音は、マーシャルのアンプに繋いで出力。なんかイカス。
でもいまいちちゃんと聴こえなくてへこみます。
ボタン配置を把握していないから、かなりミスったぽい。
まあ聴こえないから意味ないけど。
バンドブラザーズは、鼻歌で作曲できたり(五線譜に音符を置くでも可)
作った曲で皆でセッションできたりと、楽しい要素満載なので
気になるソフトですね。


そんで、最後ベイダーがすげえ面白かったと語っていた
バンダイの「メテオス」をやりに行く。
http://planetmeteos.com/
いやこれアツイですよ。久々に斬新なパズルゲーが出て来た感じ。
ブロックを揃えてブロックを打ち上げるという代物なんですが
その感触が実にイイ。
よくよく考えればパズルゲームの醍醐味って早い話ビニールの包装の
プチプチを潰すような心地よさに尽きるじゃないですか。
そういうプリミティブな心地よさがありましたね。
ああいうのを作る人は、そういうところをよく把握してるんだと思う。


DS体験会レポは以上。
あと他に直感ヒトフデNintendogsなどすごそう。
やはり予想した通り、この新たな入力デバイスを使って
携帯機ならではの斬新なアイデアを出した奴が勝ち残ると思えた。
そしてそれはゲーム業界には久々なくらいの健全な競い合いと
言えるんではないでしょうか。
俺みたいな全てに食傷したオールドゲーマーにも
昔のあつさを呼び起こす何かがあるような気がします。


ビッグサイト西ホールでやっているデザインフェスとやらに
移るため、ビッグサイト内の場所に甘えちゃってる系の
ダメダメメシ屋にてカツカレーを食べ、談笑。
デザインフェスの話はまた別項にて。


ベイダーレポート:http://d.hatena.ne.jp/veider/20041113