すぎやまこういち新春ドラゴンクエスト・コンサート スペシャル

http://d.hatena.ne.jp/juriano/20041126
結局昨日観て来れました。@東京文化会館
いや〜、素晴らしかったよ!
やった曲は以下。


交響組曲ドラゴンクエストⅤ』天空の花嫁

休憩

  • 洞窟に魔物の影が〜死の塔〜暗黒の世界〜洞窟に魔物の影が
  • 高貴なるレクイエム〜聖
  • 大魔王
  • 天空城
  • 結婚ワルツ

交響組曲ドラゴンクエストⅧ』空と海と呪われし姫君より

  • 雄叫びをあげて〜難関を突破せよ
  • 神秘なる塔
  • 広い世界へ

アンコール

演奏は東京交響楽団
当たり前だけど、恐ろしくうまい。
素人楽団とはやはり格がひとつ違います。


生すぎやまさんを初めてこの目で見れただけでもう自分としては
感無量なんですが、噂に違わない紳士、ジェントルマンでした。
もうかなりのご高齢なはずですが、語り口はすごくしっかりしているし
背筋もピッと伸びていて、かっこよかった。
曲の合間に入るMCの中で、悲惨な事件が数多く起きている
現状を語り、そのいくつかは家族の絆を取り戻すことで未然に
防げるのではないかと仰られてました。
「いいゲームもあれば悪いゲームもあるけれど、「家族の絆」を
テーマにしたこの「Ⅴ」はとても良いゲームだと思います。」
という話が途中に来たのはよかったねえ。
その話の後はより曲が胸に染みてくる感じがした。
ドラクエのよさってやっぱり人間愛に満ちていることだよなあ。


愛といえば、このコンサートはすぎやまさんの人柄が滲み出たような
暖かさに終始包まれていた。
途中、一度だけ指揮の出だしを間違えてしまう場面があったのだが、
「テンションが下がってしまいましたね〜」とすぎやまさんが言えば
即座に沸き起こる拍手。
「ありがとう。よし、『テンションをためた!』」
なんて言ったりするファンサービスが暖かい。


加えて、コンサート終盤ですぎやまさんが冷えていたせいか
足を吊ってしまい、椅子に座って指揮棒を振っていたんですが、
そんな中でも暖かい拍手が絶えなかった。


アンコールの最後は、なんとⅡのエンディング「この道わが旅」。
新作4曲を立て続けにやった後なだけに不意なセレクトだった。
目頭熱くなってしまったオールドゲーマーは俺だけではあるまい。


このラスト曲が終った後の盛大かつ鳴り止まない拍手がすごかった。
一旦退場して、また出てきて、さらにまた出てきて、全然拍手が
終らないので仕方なしにソロ・コンサート・マスターの矢部達哉氏を
引っ張っていってしまうすぎやまさん。
その後、もう一回だけひょっこり出てきて、足はもう大丈夫とばかり、
両足を振ってみせてくれた。いいなあ、この人。


終始幸せな2時間、あっという間に終ってしまった。
考えてみると、ドラクエをやって育った俺は随分刷り込まれているんだな。
と、ドラクエの音楽が知らず知らず自分の一部になっていたことを
今さらながら発見して、不思議な感覚でした。