スナップショットがあつい。

スナップショットは面白い。
写真は撮り手の意図があからさまだといやらしい写真に
なってしまう。
それを排除するのに有効なのは、やはりスピードだ。
ぱっと気になった瞬時、ぱっとその感情を真空パックする。
そこに思考が入り込む余地を与えると、つまんなくなる。
第一、自分がこう撮りたいと思ってその通り撮れてしまっては
後で見返したとき面白くないじゃないか。
なので、やはり街中を歩いてばんばんスナップショットするに限る。


通行人にカメラを持ってると気づかれたら面白くない。
人間ってよく見ると大変面白い表情してますよ。
けど、それはカメラを意識してない無防備な状態に限る。
そのため、一眼レフはごつく、勘付かれやすいので
不向きだと最近分かった。
本当は森山大道の真似でコンパクトカメラがいいけど、
ないので、デジカメで遠慮会釈なく撮る。
パパパッと撮るのでぶれまくるけど、偶然が生むおもしろさは
病み付きになる。


今日も上野公園を通ったので、桜を撮る人を撮った。
人間っていいよ、花咲いたら律儀に花撮るし、
西郷像に行ったら律儀に並んで写真撮るもんね。
西郷像の前で写真撮る人を、三脚構えて撮り続けてるだけで
相当面白いんじゃないの。と思った。
スナップショット、お薦め。ぜひ。