『皇帝ペンギン』
http://www.gaga.ne.jp/emperor-penguin/
@銀座シネスイッチ。
吹き替え版と交互にやるので、無理をして
10:40の初回を観た。それでも結構な客入り。
個人的には、エミリー・シモンのサントラが非常に良い
という前知識程度で、あとは納涼とひたすら可愛い
ペンギンを拝みに行ったんだけど。
これが想像以上にかっこよかったんで驚いた。
氷に閉ざされた南極、生の気配が感じられない
空間でただペンギンだけが途方もなく長い列を
成して行進しているという様は圧巻そのもの。
リアルで見たらもうたまらないんだろうけど、
ちょっとした疑似体験ができる。
演出がレベル高くて、ただのドキュメンタリー映像と
違うのはそこだろうね。
オープニングからかっこよくて魂持ってかれた。
青のイメージが印象的な映像美と、エミリー・シモンの
ひんやりとした音世界が絶妙にマッチしている。
絶対α波出るよ、ちょっとしたビデオドラッグ。
言うまでもなくペンギンは可愛い。
灰色の子供ペンギンが可愛いんだよねー。
それだけに、マイナス70℃の寒さにやられて
凍死してしまうペンギンのシーンは悲痛。
群れからはぐれて戻れなくなったペンギンの末路も
観ていて苦しいよ。
仕草がやたら人間じみてて、悲しそうな声で仲間を
呼んでは2,3歩歩いてっていうのを繰り返してる。
だけどそれを撮っているスタッフは、このペンギンに
手を貸してはいけないんだなということを観ていて思った。
野生のペンギンは本来の姿で強く生きてるよ。
今度動物園のペンギンを観たら、間違ってるよなぁ
とか思ってしまいそうです。