憂鬱ナ食事。

この1週間、食事のたびにユーウツだ。
なんとならば、咀嚼する際に右頬に歯が当たり
運が悪いとゴリッという嫌な歯応えとともに
頬肉を噛んでしまうからだ。
ああ嫌だ。


疲れでどっかしらが腫れてそうなっているのも
考えられるが、恐らくこれは例のコザカシイ
親不知という輩が悪さをしているように
思えてならない。


親不知が生えているのは風水的によろしくないのだ
との旨、彼女より聞き齧った。
風水にも色々あるらしい。
僕のバヤイ、上下顎ともに親不知が
顔を出しているから、噛み合わせ上、両方抜かねば
ならぬのだろう。
ユーウツだ。極めてU2だ。魂の叫びだ。


やはり、食事というのは人間として
重要事項であると痛感した。
これが円滑にいかぬだけで僕はすっかり
参ってしまった。へとへとだ。


ところで友人のO氏に対する最初の印象は、
「なんてマズそうに飯を喰うヤツなんだろう」
というものだった。
こんなに飯をマズそうに喰う人間は見たことがない、
スバラシイ。かっこよすぎる。
その姿は飯を喰う=消費活動に対して反吐を吐く
パンク的態度に思え僕はトキメいたものだったが、
それは後日、片方の奥歯が虫歯を患い神経むき出しで
あったため片側の歯で飯を喰わねばならなかったためと
判明した。


僕は今まさにその状態である。
食事中限定でサラリーパンクだ。
ちっとも嬉しくない。
O氏は最近、めっぽう美味そうに飯を喰う。
僕も美味しく飯をいただきたい。