Judee Sill/Live in London:The BBC Recordings 1972-1973

juriano2007-08-09

今、このアルバムに完全にやられてます。
ジュディ・シルBBCライブ発掘音源。
前頭葉をぶち抜かれて、ジュディ・シル
恋してるかもしれません。
ひと夏の恋ゴコロ。
き〜み〜に〜ム〜ネキュンキュン。


ジュディ・シルは若くして夭折した
シンガーソングライター。
とにかく破天候かつ情熱的な人生を送った人で、
義父に暴力された子供時代から始まり、
強盗して何度も刑務所はいるわ、
デビュー前から麻薬中毒だわ、
麻薬欲しさに売春するわ。スゴイ。
最後は背骨を事故でやられて、手術に失敗されて、
麻薬中毒の経歴のせいで医者が鎮静剤を出してくれず、
痛みを和らげるためにヘロインを常用して
オーバードーズで死んでしまったという救いのなさ。


そんな滅茶苦茶な人生からどうしてこんな
透き通った歌が出てくるのか。。。
ジュディ・シルの歌には魔法がかかっている。
表面的にはフォークやゴスペルの要素があっても
ジュディ・シルの音楽からは紛れもなく
ブルースが聴こえてくる。
卑屈で孤独な人間像を感じさせるMCから曲が始まると一転、
ダイヤの原石のような楽曲に乗って
恐ろしく無防備な歌声が場の空気を変えていく。
音楽に救いを求めるフィーリングが伝わってくる。


ジュディ・シルの書く曲はなぜか泥臭さが一切なくて
潔癖なほど透き通っている。
そしてシンガーソングライターという肩書きのくせに
このソロ演奏は相当すごい。
ギターを弾いてもピアノを弾いてもすごい。。。
初心に返ってフィンガーピッキングを一から
練習し直そうと思わされた。
今、1曲ずつ耳コピしています。