I wanna be your 眼鏡。

ライブの2日前は浦安の花火大会に参戦してきた。
かじろー・サディ・髭虫という美術部メンツ。
がっつり買い込んだ酒を、思い出のクーラーBOXに
氷とともにギュウギュウにぶち込んで。
クーラーBOXは長年の虐待に堪えかねて
ついに悲鳴を上げ、ストラップがぶち切れた。
仕方なく両手で抱え持ち、アイスキャンデー売り状態の
かじろー氏。


海沿いの花火SPOTは想像以上に見渡しがよく
大変清々しい。
アウトドアなシチュエーションに興奮。
スピーカーから流れるBGMはエリック・クラプトン
意外な渋いセレクトかつ自然の残響がたまらない。
女の子がいたら口説けるなと妄想。


そんな中、まだ陽の高いうちからビニルシートを敷いて
宴開始。
ビールがぶがぶ。輸入品のハバネロチップスは
激辛なだけで何の旨みもなく、後から来ることに
なっていた髭虫のために残してあげることにした。
徐々に人だかりが多くなってきた頃、髭虫着。
髭虫の買ってきてくれた焼き鳥を食らい、
髭虫にハバネロチップスをあげる。
ヒイヒイ感涙にむせびながら食す髭虫。
ハバネロの毒気に当てられたか、かつてない
変なテンションの高さを発揮する髭虫。


すでにグジャグジャになりつつあるなか、
花火開始。
BGMが途端に腐れJ-POPに変化。
「この音楽、全然合ってないわよッ!!」と
暴れ出す髭虫。
女の子のグループが間近にいるそばの樹木で
放尿なさるかじろー氏。
わやくちゃ。
この後約2時間、髭虫は音楽に毒を吐き続けた。
気づいたら、花火は終わった。
ロクに観てない気がした。


行列の帰り道すがら、水を口に含んで、
上空に向けて霧を吹くのが何だか大変楽しくなり、
延々とそれをやり続けた。
通行人にとても迷惑がられた。


俺らの花火はまだ終わっていなくね?ってことで
コンビニで花火セット也購入し、河川敷で花火大会敢行。
「ママー花火やってるよ」
「見ちゃいけません」
などの罵倒を浴びながら、花火でプチエキサイト。
かじろー氏が無駄に陰茎を晒しているので
俺も無駄に露出する。
こうした状況を懐かしいというよりは大変にリアルな
現在進行形の状況として感じられることについて
衝撃かつ軽い眩暈を覚えるのであった。
もう僕らは、結構リアルな年齢なのだが。


暴れ回っているうちに疲弊してくるのは
リアルな年のいたすところか否か。
久々にげろを河に垂れ流し、これまたリアルな
胃液の熱さを久々に体感するのであった。


そして気づけば眼鏡を紛失しているのであった。
0.4と0.5という視力の私にとって
これはこれでリアルに困ることなので、
先週末恵比寿のZOFFにて7,350円也の眼鏡を
新調したのであった。
その応対したお姉さんが肉感的美人で、
矯正された視力でそれを見るにつけ、
半ば欲情するのであった。