kazuhiro nishiwaki drawings 2009 @CORB。

juriano2009-10-05

小石川のCORBというカフェでやってる
西脇一弘氏の個展に行ってきた。
http://www.ab.auone-net.jp/~nishi-7/


無駄に大学時代の通学ルートを辿ってみる。
都バス草63で白山上まで。
僕は全く同じルートで小4から小6まで通っていた。
大して懐かしいという気がしないのが不思議。
当時、大下とよく授業さぼっては
文学論や人間の生き方とか、ディープで
モラトリアムな話をぶつけ合っていた
茶店ケニヤンにも戯れに立ち寄った。
(僕らは当時、かなり正しく文学部生
やっていたと思う。笑)
拍子抜けする位何も変わっておらず、
相変わらずマスターは愛想がない。
やはりノスタルジーは一切なし。


白山通りを春日まで歩く。
カフェCORB、なかなか見つからず難儀。
やっと見つけて入る。
ドローイングの小品と、
白い壁に掛けられた大きな3点の人物画。
小さな空間で、客は誰も入っておらず
貸し切り状態で贅沢だった。


人物画はキャンバスに
すべてモノトーンで描かれている。
(キャンバスは切られておらず、
ロール状になって下に余っていたのが面白かった)
かなり沈んだトーンの中から
浮かび上がる人物のひとりは、
憂いを帯びた表情のpocopenさんに似た女性。
内省的で、ドライさとウェットさが心地よく
共存したような、まさに西脇さんの弾く
ギターそのものの作品。
しかしグレーという色がこんなにカッコイイとは。
線が支配的でなく、色調の変化だけで
形を捉えているのがとても素敵だと思った。
ひとりコーヒー啜りながらそれを観てた。
入場料は無料だし、また近くまで来たら
会期中にもう一回くらい来たい。