日記。

タナカは、グランジを通過したアコースティックだなと。
じわりコピーしていて思った。
開放弦を使ってテンションコードにしたり
わざと3度抜いたりする、みたいな
グランジマナーみたいのがあるじゃないですか。
一音半下げチューニングとか。
ひねってて、ささくれていて、最初っから壊れている。
そんな音楽を当時とても愛していたなと。思い出した。


そういう音楽がいまの時代に却って響くのかどうか知らないが、
時代がひと回りしちゃってるせいか、
最近、自分が10年以上前につくっていた曲をやり直していて
グランジっぽさがあったりすると、何だかとても新鮮に感じる。


いまあえて1年くらい髪洗わないスパゲッティヘアーで
ずたずたジーンズとネルシャツ着て頑張ってたら
モテルかもしれないよ。
そんな奴たまにいてもいいんじゃない。
いやいなくていいな。


グランジから離れて色々と想いを馳せちゃうけど、
既存のものを解体していく発想というのは
斬新さがあるけど基本的に息は短いもんだと思う。
あれ駄目、これ駄目とタブーを増やして
無駄を削った結果、ミニマリズムの迷宮に陥ると
本質に迫れる一方で、息切れして死滅してしまうよね。
ちょっと距離を置けるいい加減さだとか
しなやかさがあったほうが長生きできる。
ブレるのはダサイからイズムと心中するか、
どっちが格好いいとするかはお好みだと思う。