日記。

juriano2013-05-31

かじろー氏に借りた「NYLON 100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」
亀の速度で読んでいる。
渋谷にあった伝説のニューウェーブ喫茶「NYLON 100%」について
専ら当時を知る人々の証言によりその実態に迫り、
さらにはその周辺カルチャーで何が起きていたかを
掘り下げた内容。
phewのインタビュー目当てでお借りしたけど、
予想以上に面白い。
はしっこにあるNYLON 100%の推薦盤も、見せ方も含め偏ってて面白い。
もっと写真が点数あるとなお良かった。


趣味嗜好もライフスタイルも細分化して、共同幻想のようなものが
難しい現代にあっては、こういう文化的拠点があるというのは
単純に羨ましい感じがする。
いや、それはもちろん今だって無数にあると思うけど
かなり狭いコミュニティが点在して、
それぞれが自己完結している状態なんじゃないだろうか。
(漠然と想像で適当に言ってるけど)
音楽やアートやファッションなどすべてが
前時代から刷新する、既成概念をぶち壊すワクワク感、というのを
いま求めるのは難しいような気がする。
いま、メインもサブも混沌としており、
サブカルというのもとうの昔に死語だし、
そもそも何をぶっ壊していいか見えづらいからです。


ただ、なんか皆AKBとか聴いててクソ趣味悪いし、
しかもそれが市民権得ているのが
生理的に非常に気に喰わない。
僕はニッチが市民権得ているのが腹立つ。
皆もっと蔑まれてボコボコに叩かれてほしい。
「アイドルとか聴いててキモイ」と言われて
価値観の線を引かれてほしい。
そうしないと力が出てこないと思います。
もっと言えば、個性とか軽々しく尊重しないでほしい。
人と違うモノやコトをするのは勇気のいることなんだよ。
クソはぶられる覚悟をもってそれをしてほしい。


その意味ではいま、江頭2:50しか信用できない。
うそだけど。
江頭は常に気持ち悪がられているのがいいと思う。
江頭の全裸で観客にダイブ騒動の件、
反省して今後の芸風に影響が出るのではないかという
声が出ているけど、何にも分かっちゃいない。
彼は狂人でもなければ想像力の欠けたバカでもない。
リスクを背負った上で倫理を外すから
スリリングなのであって、そこが彼の格好良さだ。
確信犯なのだから事情聴取だって口先では反省しても
心から反省するはずはない。
彼の魂はそんなチンケなものではない、と思う。
有り体に言えば、嫌われようとして嫌われている点において
彼は正しくロックな存在だ。
しかも彼はバンドじゃなくてピン芸人であって、
全てのツケをテメエで払う覚悟ができている。
そういう格好良さ、もっと評価されていいと思う。
で、どっからどう飛躍してナイロンから江頭の話に
なったのかもう忘れた。