「お前の理解している音を俺の前でプレイするな、そんなもの何も面白くない」。

マイルス・デイヴィスbot
「お前の理解している音を俺の前でプレイするな、
そんなもの何も面白くない」みたいな内容が書いてあって、
それが心に引っ掛かっている。


前後の文脈は知りませんが、多分音階の話だと思うけど。
発信者が完全に把握しているものを演じるのは、
自分が全責任を負っているとも言えるけど、
見方によっては押しつけがましいのではないか。
受け手にとっては、発信者の手のひらの上で踊るようなもので、
確かにそんなものは「何も面白くない」と思う。


しかし、売り物としての音楽となると、
然るべき淀みないアレンジとプロデュースによって
完全に「意図した」仕上がりが前提なのであって、
根本的にはそれが面白くない、のかもしれない。
そして、多分普通に生活している上では
そういう音にしか触れる機会がない。
もちろん、音に限った話ではないけど。


完成された美しさはもちろんある。
けれど、踊らされるのが苦手な身としては、
不恰好で非合理的な謎のほうに惹かれる。
安易なところで着地するのは、つまるところ迎合でもある。
もっと理解不能なものが出てくると面白いと思う。