日記。

昨日休日取材で潰れたので取り返そうと思い早起き。
さくっと投票終えて日比谷スカラ座に行き、
風立ちぬ」のチケットを取る。
ネット予約すればよかったのだが油断してたら
10時20分の回が埋まっており
13時20分のしかも最前列から2列目の壁側という
拷問みたいな席に。仕方なし。


ドトールのモーニングがまだやってる時間なので
タマゴサンドセット380円也食しつつ
夏目漱石「明暗」読み進める。
時間があるので三省堂に行って
河井隼雄「こころの最終講義」
「ドキュメント深海の超巨大イカを追え!」買う。
時間がまだあるので日比谷公園で潰す。


時間になって「風立ちぬ」観に行く。
客層は案外子連れより大人が多かった。
秋公開の「かぐや姫の物語」の予告編もあった。


で本篇ですが、不覚にもむっちゃ泣けた。
それも、何でもないシーンで不意に来る。
率直に言って宮崎映画で一番「美しい」作品だと思う。
運命に抗うよりも、むしろ翻弄されながら実直に生きる姿。
この作品を退屈だと思える人はある意味健全かもしれない。
まっすぐに生きれていない人ほどダメージがでかいと思う。
美しいものに触れて訳もわからず悲しくなるのは
たぶん己のいびつさや矮小さ、醜さが
意識されるからだと思った。
戦争モノと聞いて心配していた思想的な側面も
説教味も回避されており、淡々と一人の男の運命に
寄り添うような静かな作品だった。