日記。

松江哲明監督、前野健太主演の「ライブテープ」観。
ちなみに松江監督の「あんにょん由美香」は名作。


前野健太が元旦の吉祥寺をアコギを弾きながら練り歩く。
武蔵野八幡宮から井の頭公園までずっと歌いながら歩いて、
最後バンドで演奏して終了まで、74分1カット1シーン。
ノーカットで撮ってるのが純粋にスゴイと思った。
なんか、歌の合間に自販機で缶コーヒー買って飲む感じや、
サングラスその辺の子供にあげてる感じが、
ライブで面白かった。
けど、吉祥寺というホームに甘えてる感じがあって、
これを例えば鶯谷とか日暮里とかでやったら
アウェーで、ヒリヒリして良かった気がする。
ゲリラ撮影であろうし、いつ絡まれるかハラハラして
観たけど、そういう展開はなかった。
地元のヤンキーに胸ぐら掴まれるくらいの絵があったら
もっと名作になった気がする。
というのは、吉祥寺の持つボヘミアンな空気が
個人的には愛憎紙一重であって、
自意識とか自己顕示とかと相容れない部分があってほしい、
という勝手な願望かもしれないけど。
殴られても歌ってたらカッコイイと思うけどね。
前野氏のライブは前にグッドマンで観たことがあるけど
これを機にちゃんと聴いてみようかな。