グランジファッション。

自慢じゃないが中坊の頃からそんなものは
ファッションと名の付いた時点でダメだと思っていた。
ただ、あくまで反ファッションとしてだったらありだと
信じていました。
つまり俺的解釈のグランジファッションというのは
すなわち「訳の分からない格好」をするということで、
カッコイイとかカッコ悪いという基準から逸脱する
ということだと考えていた。
「不気味」「気持ち悪い」と思われればOK。
何かそんな、自尊心の裏返しのような破滅めいた
考え方をしていた。
だから同じバンドのやつで白黒のボーダーシャツなんかを
着ているやつがいると俺は大いにバカにしてやって、
また大いに殴られたような覚えがある。


何故今さらそんなお話をするのかというと、
これまた今さらあからさまに「グランジ」っぽい
赤と黒のよれよれのボーダーセーターを
一目惚れして買ってきてしまったからであり。
自分はこれを着る際、とても皮肉めいた気持ちに
なりながら着なければならないんだろうな、という
因果を感じているからなのでした。
スメルズのリフなど掻き鳴らしてみるも虚しい。