『にんじん』1932年(仏)

ジュール・ルナール原作、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。
また図書館で観返してしまったよ。やっぱりいい。
主人公「にんじん」役のロベール・リナンにせよ、
登場人物の演技が恐ろしく自然なんだよな。
まだ8、9歳かそこらの無邪気さで近所に住むマチルダ
「結婚式ごっこ」をして遊ぶんだけど、その見つめ合う二人の
愛らしさったらないですよ。
ちょっとオーバーかもしれないが、人間が人間であることの
純粋な素敵さというか、そういうものが不意に垣間見える。
古い映画はみんなそうかもしれないけど。
映画の文脈に関係ないところで感動しちゃったりとか。
想像力の挟まる余裕があるというか。いいですね。お薦め。