ワールド・スタンダード『雪花石膏-ALABASTER-』

juriano2005-02-14

「ホット・ワイアード」インタビューhttp://hotwired.goo.ne.jp/original/worldstandard/
俺は偏った知識しかなかったから、鈴木惣一朗という人も
Wechsel Garlandとのコラボで初めて知ったんだけど。
このアルバムを聴いて確信しました、この人は素晴らしい。
音楽の接し方がとても共感できる。


この人のルーツがビートルズだったり、ロックだったり
というのを知って、ハッとした。
結局この人、とことんパーソナルな部分で音楽を作ろうと
しているんだということが分かったのね。
アメリカ音楽の総括っていう前作までやっていたことも、
結局自分史の総括やっているわけでしょう。
人間として、どんどん原点回帰していくんだよね。


だから、初めトガッた音楽やってたやつが、段々聴きやすい
音楽やるようになるっていうの、とても分かるし良いと思う。
最初ってどうしても、何かの音楽ジャンルに依存して、
服を着るみたいに、自分はロックをやるってなる。
俺はニルヴァーナがそうだったし、オルタナがそうだったし。
でもその時点で、本当は音楽なんか大して好きじゃないんだよ。
純粋に音楽に愛情を持てるようになれば、アティチュード云々よか
音の絡みの気持ちよさとか、音楽として切り離して、
気持ちいいものを追及していくようになると思うんだわ。
それって、自分のツボを知ることになるから、自ずと自分を
見つける作業、原点回帰になるし、それが結果的に普遍性を得る。
と思う。それはまさに、パーソナルな作業でしょう。
でも、純粋にミュージックをやろうとすればそうならざるを
得ないと思うんだけど、どうなんだろう?


このアルバムは、簡単に言うと共感できない音が無い。
音の裏側に見える、鈴木惣一朗の音楽に対する接し方、愛情の深さが
ただただ気持ちいい。
ロックを聴いてきた人間が、こういう、老若男女を越えた普遍的な
音に行けるっていうのはすごいし、本当素敵だと思う。