The Montgolfier Brothers『Seventeen Stars』

juriano2005-03-30

吉井くんに貸してもらったこのアルバムが衝撃だった。
大変オチた気分で街を徘徊してきた帰りだったけに、
余計にクルものがあったのだろうけど。
久々に音楽を聴いて思考停止状態になってしまった。


ポップセンスの塊のような作品で、どこを切り取っても
心地の良いツボのみを突いてくるサウンド
これは最高に気持ちよくて、最高に恐ろしいアルバムだと思う。
客観性のないことを言うけど、最初に聴いていて本当、
臨死体験のような感じを味わった。
アブナイ、アブナイと思った。


人間って死ぬ間際に苦しくないように脳内麻薬がバーッと
出るっていうじゃない。こういう感じなんじゃないかな。
走馬灯っていうのも、もしかしたらそのドーパミン
見せる幻なのかもしれないけど、1曲目の「time spent passing」
なんかまさにそのいざないになっている。


どこかの海岸…太陽がぎらぎら照っていて、瞼を閉じると
緑だか赤だかの光が見えるような感じ。
子供の声と人々の歓声と、波の音と、そこでギターが
きらきらしたコードを弾いてる。そんなテイクなんだけど。
この曲で、イマジネーションの海に誘い込まれる。
子供の頃の情景が、あったんだかないんだかわからないような
思い出までぐわっと引き出される。
俺は本当臨死体験のような感じだと思うんだよね。


その後に続く曲の美しさといったら本当やばいですよ。
しばらくこればっかり聴いてそう。