The Montgolfier Brothers『Seventeen Stars』
吉井くんに貸してもらったこのアルバムが衝撃だった。
大変オチた気分で街を徘徊してきた帰りだったけに、
余計にクルものがあったのだろうけど。
久々に音楽を聴いて思考停止状態になってしまった。
ポップセンスの塊のような作品で、どこを切り取っても
心地の良いツボのみを突いてくるサウンド。
これは最高に気持ちよくて、最高に恐ろしいアルバムだと思う。
客観性のないことを言うけど、最初に聴いていて本当、
臨死体験のような感じを味わった。
アブナイ、アブナイと思った。
人間って死ぬ間際に苦しくないように脳内麻薬がバーッと
出るっていうじゃない。こういう感じなんじゃないかな。
走馬灯っていうのも、もしかしたらそのドーパミンが
見せる幻なのかもしれないけど、1曲目の「time spent passing」
なんかまさにそのいざないになっている。
どこかの海岸…太陽がぎらぎら照っていて、瞼を閉じると
緑だか赤だかの光が見えるような感じ。
子供の声と人々の歓声と、波の音と、そこでギターが
きらきらしたコードを弾いてる。そんなテイクなんだけど。
この曲で、イマジネーションの海に誘い込まれる。
子供の頃の情景が、あったんだかないんだかわからないような
思い出までぐわっと引き出される。
俺は本当臨死体験のような感じだと思うんだよね。
その後に続く曲の美しさといったら本当やばいですよ。
しばらくこればっかり聴いてそう。
- official site:http://www.montgolfiers.co.uk/
- pop tones records:http://www.poptones.co.uk/