『シェーン』

実はちゃんと観たことがなかった。
加治郎さんのレビューを久々に読み返して観たくなった。
http://www.geocities.jp/kotobukiriano/reviewpage/shane.html
のもあるし、去年アメリカの文化と思想という講義で
西部開拓時代のレポートを書いたりしたからというのもある。
牛追いが時代遅れになり、カウボーイが行き場を失った時代。
シェーンは拳銃に頼る生き方を捨て、新たな生き方を模索している。
生きるということは価値観の変化の繰り返しだ。
シェーンのこういう姿はとても清々しい。
最後、銃撃戦の後の陰鬱な表情もとても分かる。
拳銃によってしか結局生きられないと悟ったシェーンは、
生き方を変化させていくことに敗れた彼は、去っていく時
確かに死んでいたのだと思う。少なくとも概念的には。
カウボーイの前時代的な生き方と心中し、次の転生は
少年たちが担っていくのだろう。


という固い見方も良いが、単純に悪役のいかにも悪い感じが
大変にかっこよかったです。
なんだあの立ち方。構え方。ゆらっという感じで。
アブネー。カッコイイー。