フィリピンパブの件。

仕事はとても目まぐるしい。
その分、プライベートでどんどん死んでいく。
感受性が死んでいるような気がしてならない。
例えばCDを聴いて以前のようにぐっと来なかったり。
ギターを持ってもどう考えても勘が鈍ってる。
そういうのが一番オソロシイ。
一番研ぎ澄ませようとしてきたことが、
どんどん磨り減っている。
ハテ一体オレは何がしたかったんだっけ。
一体オレは誰なんだろう。
何にも分からなくなる。
自分のやっていることに自信がなくなる。
仕事は、冗談じゃネェーと言いながら完璧に、
自分なりに納得がいくようにこなす。
頑張れば頑張るほど、終わった後に虚無がくる。
一体ダレのために頑張っているのだろう。
今頑張っていることは、多分ダレも幸せにはしていない。


営業先の忘年会がきつい。
会ったこともないオッサン共に囲まれて、自分としては
恐縮するかぶっ壊れるしかないのです。
先日、僕はとうとうぶっ壊れてしまいました。
ぶつ切れの記憶に残っているのは、見知らぬオッサン数人と
新宿のふざけたフィリピンパブで、
40代位のフィリピーナ大勢に囲まれて
ばさばさしたビーフンを喰わされたこと。
リクエストしたはずのビートルズが掛からず
全く別の曲が流れたことに対しなぜかとても怒り、
「フザケルナー!!」と暴れたこと。
半ば追い出されるようにお店を出ると雨。
濡れながら僕は終電はあるのだろうかと思いながら
(帰れたけど)一体こんなところで何をしているんだろうと
絶望的な気持ちになるのでありました。


こんなことを書き綴っているのもとてもカッコ悪いと思う。
一言で言うと僕は今とてもカッコ悪いんだと思います。
もし誰かがこんなことを書いていたら僕は
ぶん殴るでしょう。たぶん。
でも果たして皆は自分のやっていることに対して
確信があるのだろうか。
僕は今少なくとも確信が持てないのであります。