サードクラス『ファーストクラス』

juriano2007-08-24

このアルバムに出会ったのは2000年頃だからもう7年も前なんだ。
そう思うと愕然とする。
いい音楽は色褪せないから、決して自分の中で懐メロにならない。
だから余計にショックな感じがする。


高校を中退して、ろくに大検の勉強なんかせずに
深夜テレビばっか見ていた頃。
当時やっていたインディーズミュージシャンの番組で見て
衝撃を受け、翌日ディスクユニオンで購入したのがこの作品。
なにげに強い影響を受けた気がする。
メジャーデビュー後のサード・クラスは正直あまり
追い掛けていないのだが、この作品は魔法が掛かっている。
とにかく曲が良いのと、今聴くとアレンジがとても良いのが分かる。
飄々としたシュールな歌詞に時折泣けるフレーズが潜んでいる。
ボーカル、はかまだ卓のコーラスワークがとっても甘い。


音楽を作るモチベーションになったのは、この時期に聴いた
インディーズのアルバムに拠るところがとっても大きい。
こんなのもアリか、と勇気づけられた。
さかなや空気公団、マヘルはもちろんのこと、
タナカ(tori レーベル)、シジマ、salada bar、戸張大輔
800cherries、などなど。
あまり知られていない素敵な音楽が一杯ある。
こういった素敵な音楽に育てられた自分は何がしかのレスを
返さねばならない思いが強い。
というようなことを、久々にこのアルバムを聴いて実感した。
良い作品というのは人に何かをさせる、衝き動かす
作品なのかもしれない。