2001年宇宙の旅。

juriano2009-09-03

白状すると、まともに観ていなかった。
我ながらなぜスルーしてたのか謎。
思い返すと東洋大学の図書館で
講義の合間(時にさぼりつつ)
名画中心に随分映画を観たものですが
表題の作品もLDで置いてあった。
途中まで観て、講義後につづきを観るということを
よくやってたんですが、
結局その手で冒頭の原始人が骨を宙に投げる
シーンまでしか観ておらず、
観終わらないうちに卒業してしまった体たらく。
ということで今になってコッソリ観た。


うん、すごかった。
コールドスリープ、コンピュータの反乱、モノリス等、
古典として引用されまくっているのも
よく分かった。
マニアックで恐縮ですが、ライブ・ア・ライブのSF編は
もろ2001年宇宙の旅だったこともよく分かった。
そしてキューブリックのブラックさに富んでいた。
木星到達後の悪夢のような食卓のシーンがすごい)


映画の筋書きについては
色々な解釈がなされているようですが
何と言ってもモチーフやシーンそのものの
インパクトが強烈であって、
僕はもうそれで十分なのではないかと思う。
謎だからこそ、モノリスというオブジェは
とにかくカッコイイしロマンがある。
これが、モノリスは超科学で作られたコンピュータだとか、
変に説明がつけられていたら退屈だと思うんです。
未知のものだからファンタジーを感じれる。
そういう意味では、この映画が撮られたときに比べ
技術も進歩して色々と解明されてる現代は
夢を見れる余地が少なくてツマラナイかもしれない。
僕は解釈不能なものに憧れますね。