ギターの話。

ギターを弾くのが前より楽しくなってきた。
相変わらずの下手さは変わりないが、指板が少しクリアに見えてきた。
例えばCの場合に、1〜3、2〜4、3〜5、4〜6弦のそれぞれで
ドミソとソドミとミソドをパッと弾ければ、
コードを意識したソロやリフがつくれる。
これさえ極めれば、3度を半音下げればマイナー、
ルートを全音下げれば7度、半音でM7度、
全音上げれば9度…といった具合に何でも弾けるようになる。
色んなポジションが弾ければ、コード進行のラインも見えやすくなる。
ラインからコードを組み立てる、ジャズ的なアプローチができる。


こういったことはある意味、ギターの序の口なのだと思うのだが、
いまさらのように気づくことがかなりある。
とかく独学のギターは入り口もさまざまだ。
ギターをペンタトニックから始めるのは果たして正解なのか、
未だによくわからない。
Nirvanaから入った僕などは絶対に無駄な回り道をしている。
独学ならではのねじれた自信もあるけど。


例えばNirvanaから学んだこと。
カートは曲の比較的ゆるいパートでも3度を省略したパワーコード
多用していて、コード感を感じさせる和音をあまり弾かない。
コードの明るい、暗いは3度の音が決めているので、
そこを省くと、明るくも暗くもない、感情を露わにしない音になる。
その上スケールからどんどん外れたコード進行なので、
転調のラッシュになり、よりコード感が曖昧になる。
結果、明るくも暗くもない、冷たい質感の曲に仕上がる。
カートは大体そんなようなところを目指したんじゃないか。
10代の頃そう解釈して、勝手に感銘を受けたりした。
こういうことはふつう教本には載っていない。
その影響で先日アップした「坂道」もリズムギターは常に
パワーコードを弾いている。


まあ、いい年こいて何をいまさら気づいているんだろうと思いつつ
ドアーズなどをコピーするこの頃。