日記。

父方のお婆さんが死にそうだというので、
仕事やや早めに切り上げ、板橋の病院へ行った。
自発呼吸がほとんどできず、苦しそうだったが
まだ生きていた。
今週くらいはまだ持つだろう。


瞬きができず、目を開けたまま寝ている状態なので、
あれでは目が渇いて辛いのではないか、と思った。
食事もできず、栄養は点滴のみ。
アルツハイマーで、意識があるのかも分からない。
目もほとんど見えず、喋ることもできない。
人為的に生かされている、という状態で、
終末医療ということを否応なしに考えさせられる。


主治医は僕の叔母なのだが、うちの父親と
まるでうまくいっておらず、病院内にいたはずだが、
結局出ては来なかった。
うちの父方兄弟はそれぞれ社会性に難アリで、
そういうみっともない姿を見るとガッカリするが、
有事のときほどそういうものは露悪的に
出てくるようだ。


うちの父方の実家は愛情表現が極めてうまくない。
お婆さんともさほど仲がよくはなかったけど、
なんか小さい頃に1回だけプラネタリウム
連れてってもらった記憶がある。
あんまり面白くなかったような気がするけど、
こういうとこに連れてってくれる人だっけ?と
子どもながらに不思議に感じたのを覚えている。