バルテュス展、美術部呑み会等。

juriano2014-04-20

先週から電車に乗らず歩くというのにハマッている。
土曜日は西日暮里まで歩いて駅前のカフェ・ド・パルクの
ポークジンジャーを食べた後
千駄木の古書ほうろうを見たが何故かやっておらず、
仕方なくBOOK OFFを見たらBORIS/Floodが
950円の20%引きだったので衝動買い。
その後夕焼けだんだんにある古書 信天翁(あほうどり)で
彷書月刊2010年8月号川崎長太郎特集300円也発見し嬉しい。


谷中墓地を通過して上野公園に至る。
ポスターを観て、「バルテュス展」が今日からだということに気づき
美術部飲み会まで時間があるので東京都美術館に行く。
初日だから流石に混んでいるかな?と身構えたが
さほどでなく、ヨッシャと思う。
折角一人なので音声ガイド500円也を頼むことにする。
僕は絵の脇に掲示されている小難しい説明書きを読んでから
絵に目を移すのがどうも苦手だ。
右脳で鑑賞しようとしているのに、その前に左脳を駆使させられる
感じが嫌なのかもしれない。
音声だと不思議とその違和感が軽減されていい感じだ。
バルテュスは謎めいた雰囲気の作品が多いけれども、
率直に言ってまず格好良いしキャッチーだと思う。
以下覚書き。
〈美しい日々〉手鏡はバルテュスの重要なモチーフ。虚像を映すものではない。洗面器は純潔、火は欲望を象徴している。
〈決して来ない時〉椅子の緑と赤のストライプが画面のアクセントで、少女の顔に視線が行く。タイトルは木曜日が複数回ある週、という仏語の言い回しより。
〈地中海の猫〉レストランに依頼されて描いた絵。魚の新鮮さを強調するように魚が海から弧を描いて皿の上に直接移動している。
〈キャシーの化粧〉交わらない視線が謎めいた印象の作品。三角形の構図。左の男=バルテュスの回想で、異なる時間軸の画面が一枚に定着している。
〈トランプ遊びをする人々〉人物の顔がまっすくこちらに向いている。日本の歌舞伎に影響を受けており、ポーズも歌舞伎の「見栄」に近い。
〈白い部屋着の少女〉彫像的な美しさを留めている。白い部屋着は未完成のままで、絵の具が垂れたままになっている。一種の実験か。
〈おやつの時間〉テーブルの上の果実、古典的なモチーフだが果物は今にも皿からこぼれそうで、パンにはナイフが刺さったままになっており不安をかきたてる。
〈夢見るテレーズ〉少女の表情は暗く、戦争突入前の不穏な雰囲気を留めている。
スイスのグラン・シャレにあるバルテュスのアトリエが再現されるなど、
かなり見ごたえのある展示だった。
バルテュスと節子夫人が自分のなかで勝手に
川崎長太郎と千代子夫人に被る。
年の離れた夫婦、作品へのインスピレーションを与えた点、
夫人の献身的なあり方、etc...


その後秋葉原まで歩き、18時50分秋葉原昭和通口。
美術部呑み@楽蔵。
A氏が7月からNYへ一年間行くらしい。
あとI氏もミャンマーへ行くそうで、皆ワールドワイドだ。
皆仕事の部下や上司の扱いやら、
そんな話題で盛り上がっているんだけど
僕は部下もいないし上司といっても
完全個人プレーの職場なので分からない世界だ。
僕が仕事の話で盛り上がれないのは多分
仕事=労働としか考えていないからだろうと思う。
二次会は焼きとん元気。
大人しくビール呑んでればよかったところを
ハイボールとか飲みだしたら速攻悪酔いし、二回吐いた。
げろに血が混ざったりしていると少しぎょっとする。
そんなんで疲れて、解散。
翌日曜日も酒を抜くために一日中歩いた。
具体的には22000歩くらい歩いた。
流石に阿呆だと思う。