「KICK HEART」。

先週末、観る時間ない癖に上野のツタヤさんでDVD6枚借りた。
町屋のツタヤさんよりは品揃えが大分マシ。


で、昨日夜中に湯浅政明原作・監督、押井守監修の「KICK HEART」という
12分のショートアニメを観たら、素晴らしすぎて、
つい3回連続で観てしまった（うち1回は英語吹き替え）。


ドＭの覆面レスラーがもっと感じる相手を求めて闘う、という
脳の沸いてしまったような設定が秀逸。
主人公がドＳ女性レスラーにボコボコにされて
コーフンしている様子を絵だけで説得しているんだけど
その見せ方が本当にイイ。スゲー笑える。
大技をかけられて宇宙まで吹っ飛んでしまう
奔放な想像力は湯浅氏の本領だと思う。
（これを観てしまうと「ピンポン」はかなり
真面目につくっていると感じてしまう）


音楽、背景、色彩など世界観も完璧。
湯浅氏の作品はファンタジーでもリアリズムでも
世界観が完成されてて奥行きがあって、とても安心して観られる。
（世界観の甘さが見えるともう観る気が失せる）


気持ちイイ12分を体感できるのでお勧め。
この作品はクラウドファンディングで資金集めして制作されたらしい。
あと海外の反応がどうだったのかとても気になる。
割と文化の垣根を超えた笑いだと思うんだけど。