book

原田曜平『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)。

原田曜平氏の手玉に載って「マイルドヤンキー」について考えている。 氏による造語だが、地元志向が強く 同年代の友人や家族との仲間意識を基盤とした生活を ベースとする若者を指す。 昔のヤンキーのような野心を持たず、 あくまで現状維持を好む。 都会に…

ジョージ・オーウェル「動物農場」。

ジョージ・オーウェル「動物農場」読了。 前に読んだ「一九八四年」は読み進めるのが 割と苦痛な作品だったけど(好きだけど) 「動物農場」は形式的にはイソップ童話のような ものなのでとても読みやすかった。 寓話の形をとった社会主義的ファシズムに対す…

塚田努『だから山谷はやめられねえ−「僕」が日雇い労働者だった180日』

旅先にも持って行った塚田努氏の 『だから山谷はやめられねえ−「僕」が日雇い労働者だった180日』 (幻冬舎アウトロー文庫)読了。 決して日雇い労働の手引きではない。 著者はごく普通の大学生だが 企業に帰属するだけの就職活動に疑問を抱き 山谷のゲスト…

会田誠「青春と変態」。

昨晩、会田誠の小説「青春と変態」を遅まきながら ちくま文庫で読み始めたら一気読みしてしまった。 なぜかモノスゴク打ちのめされた気分になり その後全然眠れなかった。 「絵描きが書いたからってナメてかかると ケガをする!」と帯にもしっかり書いてある…

つげ義春「貧困旅行記」

いま紀行文を意識的に読もうとしており つげ先生の紀行文を再読しているのだが 発見があって面白い。 箱根篇の、大平台という温泉地の描写。 【大平台は展けた丘の斜面の新興の温泉。民宿のように小型の宿屋が二十数軒ある。森も渓谷もなく景色は単調。宿代…

中島岳志「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」。

中島岳志「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」 文庫化していたので買い、通読。 秋葉原の無差別殺傷事件は僕もニアミスしており、 勤務地は秋葉原なので毎日通っていますし、 実は事件当日も、事件の起きた数時間後に 偶然現場を通過してしまった。 なんで地面濡れ…

吉野寿『天沼メガネ節』。

eastern youthの吉野寿氏が6年にわたって綴った ブログ「天沼メガネ節」の書籍化。 いま、まさに自分に必要な本だった。 このタイミングで出会えた幸運に感謝。 ライブで燃え尽きて虚脱しては酒を呑み、 エアコンの効いてない自室で汗にまみれて 宅録しては…

早川義夫氏「読書日記」より。

5/12,19,26の日経新聞夕刊「読書日記」に早川義夫氏の書評コラムが 連載していて、昨日で終了! 実に素晴らしい文章を引用されていたので 記しておきたい。第一回は「CD小林秀雄講演」。 第二回は青山二郎「鎌倉文士骨董奇譚」。 文学部のゼミで知っていたか…

坂口安吾。

なぜか無性に坂口安吾が読みたくなって ブックオフで講談社文芸文庫の「風と光と二十の私と」を 衝動買いした。 多分、同じのを持ってたような気もするけど 段ボールの奥底に眠ってるから探しようがない。 (聞いたら、ケースケ氏も似たような状況らしい) …

ディスク・ガイド・シリーズ アシッド・フォーク (シンコーミュージック)

「精神の夜のために」というコピーにグッときたのと Linda Perhacsのジャケがプリントされた帯に つられてついつい買ってしまった。 グラム・パーソンズもジョニー・サンダースも とりあえず何でもアシッドフォークに括られている強引さが 突っ込み所満載(…

細野晴臣「分福茶釜」

吉井氏が最近愛読してるらしい由聞いて購入。 鈴木惣一郎氏のインタビュー形式。 断片的な話題がいくつも織り込まれているんだけど なかなか上手く編集されていると感じた。 どこからでも読める。 さりげなく良いこと書いてあるんです。 「マルチレコーディ…

『デッサンのすすめ (市民のための美術入門)』吉田敦彦著

実はとても好きな本なのだが未だ入手できておらず、 地元の図書館で何度も借りてしまう。 いわゆる技術書に偏った内容ではなく、デッサンをすることで いかに人生がステキになるかについて語っている本。 書いてある内容以前に、文章が秀逸。 著者は文学部哲…

ジャック・ケルアック『路上』

最近、活字というとケルアックの『路上』を 我ながら情けないスピードで、一日数ページずつ たらたら読んでいます。 『路上』はご存知の人も多いかもしれませんが ビート・ジェネレーション、ヒッピーのバイブルと されてきた本です。 とにかく若者たちが意…

エロい女は、存在そのものがエコである。

天才的なコピーだと思います。震えました。 『エロコト』最高にカッコイイ雑誌です。 坂本龍一さんが編集長です。

藤原マキ『私の絵日記』

千駄木のうちのそばにある古本屋は、何だかとても カッコイイ本屋なのだ。 一見して、どこにでもありそうな地元密着型古本屋なんですけど 棚に並んでいる本がさりげなく普通でない。 さりげなく、ってとこがポイントだね。 さりげなく飯沢耕太郎の写真評論と…

『きまぐれトイカメラの使い方 We Love HOLGA』

http://www.ikedashoten.co.jp/details.jsp?goods_id=2245 池田書店からHOLGAの本が出るらしいです。 HOLGAの使い方を初心者にも分かりやすく解説しているとのこと。 HOLGAは付属のマニュアル(?)にしても紙っぺら一枚の 大雑把なもので、非常に心もとない…

森山大道『写真よさようなら』

http://www.superheadz.com/books/sayounara/ 森山大道の伝説的写真集『写真よさようなら』(1972)が トイカメラのパワーショベルから復刊されるらしい。 この写真集の存在は事あるごとに耳にするけど 現物を見たことはまだないです。 古本屋で10万くらいつ…

JIMBO book town。

http://jimbou.info/ 本の街神保町のオフィシャルサイト。 神保町探索前に見ておくと便利ですな。 手に入れないとならない本に目星がついてる場合は 古書データベースも利用価値あるでしょう。 マップからお店のホームページを辿れるのが 嬉し&楽しい。

『小林秀雄講演』(新潮CD)

http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=830132-3 全8巻。早川義夫さんが絶賛していて知った。 大変良いらしいんで機会があったら聞いてみたい。

山口冨士夫『村八分』

買いました、読みました。 あーよかった〜、よくないわけないんだけどさ。 俺は読んでいて関係ないこと、自分らのバンドのこととか オーバーラップして考えちゃってまだ冷静に読んでないから あんまり内容は言わない。 ダイナマイツ時代から村八分時代、再結…

荒木経惟『天才アラーキー写真ノ方法』『天才アラーキー写真ノ時間』

神田本屋街でプレゼンの資料を探していたはずが 見かけて二冊購入。 プレゼンの準備をするはずがドトールで一気に読んでしまった。 どえらい素晴らしいです。 写真とか関係なく、ぜひぜひ読んでほしい。 写真は生きることと同じって言うはた易いけど、 要は…

『きょうの猫村さん』

http://book.magazine.co.jp/pickup/ss1595/ 家政婦猫・猫村さんが崩壊した家庭に奉公する漫画。 うーん、素敵ですよコレ。 作者の人間性なのか、表面はふにゃっとしてるんだけど 鋭利な感覚。独特。 主人公の猫村さんは喋りまくるし家事も何でもこなすけど…

『ビッグイシュー』

俺知らなかったけどこの雑誌はすげえな。 普通の店頭では置いていなくて、 駅前でホームレスの販売員が売っているのを 見つけて購入するしかない。 そもそもがホームレスの自立と社会復帰の支援の 目的で英国で始められたものらしい。 あくまで労働の機会を…

早川義夫『たましいの場所』

たましいの場所 しまった!出ていたのを知らなかった。 早川義夫さんのエッセイ集!か、買わねば。 早川さんの文章はとてもいいんだよね。 あけすけで透き通っていて。

白井綾『open field』

工藤冬里の生活を追ったフォトドキュメンタリーな写真集。 写真展が終った後にその存在を知り大変悔しく、せめて この写真集だけは絶対に見てみたい〜と思い、 本屋さんに立ち寄る度にそれとなく探していたのだけど 見つからない。 国会図書館で検索しても出…

『エドワード・ゴーリーインタビュー集成 どんどん変に…―』

肝心の実作の方を一冊も持ってないのにインタビュー集を 買ってしまうというのは如何かと思うけど。 発表準備がだいぶ煮つまり気味で息抜きに行った近所の 古本屋で見つけてしまい、買う。 元が2600円もして手ぇ出ねえなと思っていただけに嬉し。 まー発表終…

『THE POLAROID BOOK』

http://www.athens.co.jp/recommend/photograph/polaroid/index.html 空き時間神保町へ行ってぼんやり写真集見てたんですが これよかったなー。 色んなアーティストのポラロイド写真を集めた作品。 やっぱ青の発色が涙出る位いいっすよ。 んもう、ポラ買った…

エドワード・ゴーリー『うろんな客』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309264344/249-4061010-4893141 「胡乱」という響きはいいよね。 「あやしい様子/変に思われる様子」という意味もいい。 ということでタイトルに惹かれて手に取ってみたんですが これが大変いい感じの絵本でした…

白井綾『open field』

工藤冬里の生活を追った写真集だそうです。欲しい! 先月、写真展もやってみたいだ。 http://www.gallerycosmos.com/shirai.html 行けばよかった!

『坂本龍一全仕事』

「音楽を作る坂本龍一、その全思考の記録」ということで、 創作メモやスケッチ、未公開インタビューなど、600ページ以上に 渡ってずら〜っと書かれている本。図書館で借りてきた。 正直言って理論ついていけないんですけど、それでも 分かる部分はあるので、…